▽男子2回戦
西原(沖縄) 2―0郡山北工(29―27、25―19)
【評】郡山北工が粘り及ばず、ストレートで西原に敗れた。第1セットは15―19から橋本のスパイクなどでジュースに持ち込んだが、27―29で競り負けた。第2セットは中盤以降にじわじわと点差を広げられ、一度もリードを奪えなかった。
■エース橋本、果敢に強打 チーム鼓舞
郡山北工は前回出場した2年前に続く3回戦進出を果たせなかった。3年生で唯一先発した主将でアウトサイドヒッターの橋本遥斗は「もう少し、このコートで戦いたかった」と唇をかんだ。
中盤以降にリードを許した第1セット、自分にボールを集めるよう仲間に伝えた。切れのあるスパイクやバックアタックで得点を重ね、ジュースに持ち込んだ。2度リードしたが、要所で決め切れなかった。第2セットも果敢に強打を繰り出したが、相手のブロックや粘り強い守備に手を焼いた。
ベンチ入りした1年時の「春高」は出場機会に恵まれなかった。昨年は県予選で初戦敗退。最終学年で春高の大舞台に立てる喜びを感じていた。力を出し切ろうと集大成の舞台に臨んだが、「勝ちたい思いが先走り、攻撃で力んでしまった」と悔やんだ。
全国大会での経験を今後の人生の糧とするつもりだ。「1、2年生には良い選手がそろっている。この舞台に戻って勝ち切ってほしい」と後輩に夢を託した。
■「先輩を超える」 新主将の久保木 決意の涙
○…郡山北工の久保木奏空(2年)は「思い通りにプレーできず本当に悔しい」と涙を流した。レシーブの乱れやブロックが機能しなかったのが敗因と分析した。新チームでは主将を担い、19日開幕の県高校新人体育大会に臨む。スパイクの精度とブロックの強化を課題に挙げる。「信頼される選手になり、先輩を超える強いチームをつくる」と誓いを立てた。