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福島東稜女子初戦で涙 全国高校バスケ開幕 福島東稜男子24日1回戦

2024.12.24 13:00
【福島東稜―鵠沼】第2クオーター、28点目のシュートを放つ福島東稜の藤堂

 第77回全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)は23日、東京都渋谷区の東京体育館をメイン会場に開幕した。福島県代表の福島東稜の女子は東京体育館で鵠沼(くげぬま、神奈川)との初戦に臨み、76―58で敗れた。24日は福島東稜の男子が午後5時20分から同会場で豊浦(とよら、山口)と1回戦で対戦する。


■主導権握れず鵠沼に力負け

▽女子1回戦

鵠沼 76―58 福島東稜(20―12、16―16、20―8、20―22)


 【評】終始主導権を握られた福島東稜が鵠沼に力負けした。序盤で3点シュートを決められ、点差を広げられた。藤堂、尾張谷の3点シュートで点差を縮める場面もあったが、シュートとパスのミスが目立ち、試合の流れをつかめなかった。


■福島東稜主将藤堂 奮闘12得点

 福島東稜は鵠沼に敗れ、悲願のウインターカップ初戦突破はかなわなかった。12得点を挙げ、主将としてチームを鼓舞した藤堂翔子(3年)は「相手の守備に苦しめられたが、全員でパスをつなぐ東稜のバスケットができてよかった」と感涙にむせんだ。

 緊張からパスのミスが重なり、攻守の組み立てに苦しんだ。相手に3点シュートとゴール下の素早いパス回しからのレイアップで得点を重ねられた。留学生のオサイ・フェイバ・チノエ(2年)への厳しい守備に得点パターンが定まらず、苦しい展開が続いた。

 常にリードされた状況を想定した試合形式の練習を積んできた。タイムアウトは1回だけ。全員で話し合い、逆転までの打開策を考える力を養ってきた。藤堂は第3、4クオーターに3点シュート2本を含む8得点を挙げるなど最後まで勝利のために奮闘した。

 ウインターカップでの初白星には届かなかった。「後輩たちには来年も出場してもらい、目標のベスト8進出に向けて頑張ってほしい」と活躍を祈った。


■「練習の成果出せた」 8得点の尾張谷

 3点シュート2本を含む8得点を挙げた福島東稜の尾張谷絢心(3年)は「勝てなかったが自分たちが練習してきた成果を出せた」と振り返った。攻撃と守備で自分たちのプレーが封じられ、全国レベルの実力の高さを改めて実感した。左膝の大けがをした経験から鍼灸(しんきゅう)師を志す。「支えられた分、誰かの役に立ちたい」と目標を見据えた。