第30回都道府県対抗男子駅伝競走大会は19日、広島市の平和記念公園前を発着する7区間48キロのコースで開かれる。号砲は午後0時30分。18日、福島県のオーダーが決まった。
1区は5000メートルの高校2年歴代最高タイム、13分34秒60を昨年4月に樹立したエースの増子陽太(学法石川高2年)が走る。2区は東北中学駅伝の1区で区間賞を獲得した伊藤瞭太(三春中3年)で、区間上位が期待できる。実業団選手が出場する3区で谷中晴(駒大1年、帝京安積高出身)が粘れるかが前半の鍵となる。
折り返しとなる4区は全国高校駅伝1区6位の栗村凌(学法石川高2年)。高校生最長区間の5区は単独走を得意とする村越柊哉(帝京安積高3年)に託す。6区には全国中学駅伝1区4位の星柊斗(猪苗代中3年)を配置した。世界クロスカントリー選手権日本代表の山口智規(早大3年、学法石川高出身)がアンカーの重責を担う。
前回は2時間21分18秒で13位だった。佐藤修一監督(湖南高教諭)は「5大会ぶりの入賞となる8位以内と、2時間18分台が目標。1区増子と2区伊藤で流れをつかみ、上位を狙いたい」と語った。
福島県関係の選手として、新潟県の7区に大湊柊翔(明大2年、学法石川高出身)がエントリーした。
■「結果で感謝伝える」1区増子
有力高校生ランナーが集う1区を走る増子陽太(学法石川高2年)は「勝負にこだわる」と意気込んだ。佐藤修一監督に自ら起用を志願。積極的なレース展開で全国の強豪と競い、ラストスパートで勝ちきるプランを思い描く。直前の合宿では自分の走りを入念に確認した。「支えてくれた人に結果で感謝を伝えたい」。古里の誇りを胸に力走を誓った。
■芸人・M高史さん、福島県チームサポート
ものまねアスリート芸人で駒大陸上競技部出身のM高史さんが福島県チームをサポートしている。同じ駒大出身の安西秀幸コーチ(安西商会)の1学年上だった縁で、選手の付き添い役を引き受けている。今回は7区山口智規(早大3年、学法石川高出身)を支える。「選手が万全の状態で走れるよう全力でサポートしたい」と気合を入れていた。
■木村が旗手 開会式
18日、広島市の広島国際会議場で開会式を行った。47都道府県の代表が県旗を掲げて入場。福島県は木村有希(慶大4年、葵高出身)が旗手を務めた。
■福島陸協が激励
開会式後、選手が宿泊する広島市内のホテルで福島陸協が激励会を開いた。選手団の団長代理を務める三浦武彦福島陸協理事長が「最後まで粘って、自分の力を発揮してほしい」とあいさつし、佐藤修一監督に激励金を手渡した。市村尊広県文化スポーツ局長がエールを送った。
ひろしま福島県人会の伊丹真二会長(浪江町出身)も駆け付けた。「沿道から声援を送る。入賞を目指してほしい」とチームの活躍を期待した。
■福島県チームのオーダー
区間 距離(キロ) 氏 名 所属、出身校
1 7.0 増子 陽太 学法石川高2年
2 3.0 伊藤 瞭太 三春中3年
3 8.5 谷中 晴 駒大1年、帝京安積高出身
4 5.0 栗村 凌 学法石川高2年
5 8.5 村越 柊哉 帝京安積高3年
6 3.0 星 柊斗 猪苗代中3年
7 13.0 山口 智規 早大3年、学法石川高出身
補 木村 有希 慶大4年、葵高出身
保芦摩比呂 学法石川高2年
三輪 奈槻 船引中2年