第74回全日本大学野球選手権大会は9日、東京都の明治神宮野球場と東京ドームで開幕した。南東北大学野球連盟代表の東日本国際大(いわき市)は11日午後2時から明治神宮野球場で東北福祉大(宮城・仙台六大学野球連盟)と九州産業大(福岡・福岡六大学野球連盟)の勝者との2回戦に臨む。
東日本国際大は南東北大学春季リーグ戦を9勝1敗で制し、4年連続18度目の出場を果たした。昨年は4強に進んだが、準決勝で早大に敗れ決勝進出を逃した。今年は悲願の優勝を狙う。
各春季リーグを勝ち抜いた27校(関西六大学野球連盟代表の大阪商業大は出場辞退)が出場し、トーナメントで競っている。
■守備から流れつくる
投手は阿字、永井、谷地の4年生が3本柱となり、抑える。右上手の阿字は140キロ台後半の直球と鋭く落ちるフォークが武器。右スリークオーターの永井は力強い直球と横に曲がる変化球を駆使する。制球力の高い右の谷地は変化球と緩急を用いて、打たせて取る。左投げの岡本も控える。
18歳以下日本代表に選出された経験を持つ黒田が打線の中心。広角に打ち分け、好機を演出する。長打力のある佐藤紅、須貝、佐藤光が中軸に座り、走者をかえす。上位から下位まで切れ目がない。
堅実な守備で取れるアウトを確実に取る。遊撃長島が正確な守備で引き締める。左翼山本は守備範囲が広い。守備から流れをつくり、少ないチャンスをものにする。
佐藤紅琉主将は「全国大会向けて士気が高まっている。攻める野球で日本一を目指す」と意気込む。
【東日本国際大 メンバー】
部長中山 哲志
監督岡本 幹成
投 谷地 亮輔④聖光学院
〃 永井 龍樹④明秀学園日立・茨城
〃 岡本 琉奨①八戸学院光星・青森
〃 阿字 悠真④滋賀学園・滋賀
〃 飯田 康成④日立工・茨城
捕 籔内 拓斗③滋賀学園・滋賀
〃 三井 颯大③聖望学園・埼玉
〃 石黒 尚①鳥取城北・鳥取
〃 山口 和志①東日大昌平
内 黒田 義信③九州国際大付・福岡
〃 佐藤 光成③明秀学園日立・茨城
〃 長島 汰平④御殿場西・静岡
〃 辻 天成③明秀学園日立・茨城
〃◎佐藤 紅琉④明秀学園日立・茨城
〃 佐藤 洋輔③盛岡大付・岩手
〃 野呂 洋翔③八戸学院光星・青森
〃 出口 翔夢③尽誠学園・香川
〃 斎藤 千風①聖望学園・埼玉
外 山本 迅斗②鳥取城北・鳥取
〃 伊藤 航大③東海大相模・神奈川
〃 須貝 将希④明秀学園日立・茨城
〃 森川 大輝③青森山田・青森
〃 柴 晴蒼②明秀学園日立・茨城
〃 大徳 岳登③霞ケ浦・茨城
〃 中村アラシュ①聖望学園・埼玉