▽1回戦 福島商2―1郡山商(延長11回タイブレーク)
延長11回までもつれ込んだ好ゲームは福島商に軍配が上がった。11回に決勝の犠飛を放った鈴木翔太は「1点を争う展開で、狙い通りに打てた」と値千金の一打を振り返った。
先発佐藤佑哉が9回を12奪三振と好投したものの、勝利を目前にした9回2死に失策が絡んで追い付かれた。10回は攻めあぐね、迎えた11回は1死二、三塁の好機。鈴木は「何が何でも1点を取る」と奮い立ち、外角の直球を捉えた。中堅に飛球を運び、勝ち越し点をもぎ取った。
夏の福島大会は第7シードで臨みながらも1回戦で白河に敗れた。現チームは夏に続いて背番号1を背負う2年の菊池敦成を主将に、1年生主体で戦う。練習から緊張感ある雰囲気で鍛錬に励んできた。
確実にアウトを積み上げ、好機を着実にものにする野球を目指し、4強入りと東北大会出場を見据える。鈴木は「攻守で主導権を握り、一戦必勝で戦い抜く」と力強く言い切った。