▽1回戦 南会津町3―2桑折町
南会津町は主砲の一打で桑折町にサヨナラ勝ちした。4番渡部研吾は同点で迎えた最終回の七回、2死満塁で左前打を放った。「絶対に負けられない中、自分の一本で試合を決められた」と充実感を漂わせた。
相手の先発投手は聖光学院高でエースだった左腕。渡部は過去の動画を見て対策を練ってきたが、安打を放てていなかった。七回には三塁の守備で失策を記録し「流れを悪くしてしまった」と肩を落とした。
巻き返そうと、強い気持ちで七回の打席に立った。3球目の真ん中高めの直球を振り抜いた。打球は左翼手の前に落ち、殊勲の一打となった。バットを短く持ち、コンパクトな打撃を心がけた練習が実ったという。
2回戦は前回大会ベスト4の矢吹町。苦しい戦いになると予想する。「自分がチャンスで一本打つ」と気持ちを奮い立たせた。