▽2回戦 川俣町7-0天栄村(6回コールド)
川俣町は投打がかみ合い、2015(平成27)年の第9回大会以来、10年ぶりのベスト16入りを決めた。遠藤暢監督は「選手一人一人が与えられた役割を全うしてくれた」とたたえた。
先発した斎藤緑が流れをつくった。普段は上手投げだが、この日は肩に痛みがあり横手投げで挑んだ。直球と4種の変化球を織り交ぜ、天栄村打線を3安打に抑えた。
斎藤の好投に打線が応えた。四、五回は長短打6本を集めて計3点を追加。六回は1死二、三塁から相手の守備の隙を突き、1点を加えた。2死一、三塁、捕手栗城陸人に打席が回った。「気負わずバットを振ろう」。狙っていた内角の直球をさばき、コールド勝ちを決める中前打を放った。
一つの大きな壁を越えたが、選手に慢心はない。主将も務める栗城は「目の前の一戦一戦を大切に戦うだけ」と3回戦へ気を引き締めた。