東日本大震災アーカイブ

肉用肥育牛受け入れ可能 栃木県知事生産者ごと150頭

 栃木県の福田富一知事は4日、福島市の県災害対策本部を訪れ、栃木県営の牧場三カ所で乳牛を除き、肉用肥育牛など約150頭を受け入れる用意があることを佐藤雄平知事に伝えた。
 福田知事は牛の輸送や移動に関して農水省の判断が待たれると前置きした上で、福島第一原発の事故で原発から20〜30キロ圏内で家畜を置いて避難できないなどとする農家らについて「宿泊施設も整っているので生産者ごと受け入れが可能」と語った。
 牛の受け入れが可能だとする福田知事の話を受け県は「大変ありがたいこと。現在、屋内退避区域の家畜を移動して良いかどうかについては国と相談している。回答が出次第、対応したい」としている。
 県によると、昨年10月現在で屋内退避区域には乳牛や肉用肥育牛約1万頭が確認されているという。
 栃木県内に約2400人いる本県からの避難者については、4日から避難場所の移転などの意向調査を進めたことも明らかにした。

カテゴリー:福島第一原発事故