東日本大震災アーカイブ

震災特集の新聞を発行 相馬高始業式に合わせ

 相馬市の相馬高は18日に行われた始業式に合わせて、東日本大震災を特集した学校新聞を発行した。
 制作したのは同校出版局でいずれも3年生の馬場健史郎さん、亀岩航太さん、今村有香さん、横川真美さんと顧問の武内義明教諭。全六ページ。福島市の民報印刷で約1500部作成され、震災の影響で延期になっていた始業式に合わせて生徒やOBらに配られた。
 出版局員はやっと新聞を配ることができる喜びから一面には「きょうから学校再開」の見出しを大きく取った。紙面には学校や市内の震災の被害状況や全国各地の高校で学校新聞を制作する高校生から贈られた言葉の他、震災のため離任式を行えず、相馬高を退職した教諭の声などが掲載されている。
 津波の被害が大きかった市内の尾浜地区を自転車に乗って取材した今村さんは「これからは街がどういった姿に復興していくのかを取材していきたい」と意欲を見せた。