トルコで3日から10日まで開かれた国際視覚障害者スポーツ連盟(IBSA)世界大会陸上競技の視覚障害者女子T13クラス(伴走者不可)100メートルで、二本松市の佐藤智美選手(21)=障がい者コミュニティーサロンまちなか夢工房・福島市=が銅メダルを獲得した。
これまで週4回、福島大陸上部の川本和久監督の指導を受けてきたが、3月11日の震災以降走り込みができなくなった。一時は大会の欠場も考えたが「走ることで福島県に勇気と希望を与えたい」と思い立ち、出場を決めた。
パンの製造販売の仕事を終えた後、大会に備え筋力トレーニングに励んだ。自己ベストの14秒08には及ばなかったが、初出場の国際大会で14秒35をマークした。1位の日本人選手と0秒78の差に「力の差は感じなかった。走り込み、体づくりがきちんとできていれば...」と悔やんだ。
7月9、10の両日、堺市で開かれる日本身体障害者陸上競技選手権大会に出場する予定だ。
佐藤選手は18日、福島民報社を訪れ、結果を報告した。まちなか夢工房を運営する福島市のNPO法人シャロームの大竹静子代表理事と野内千賀子理事が一緒に訪れた。
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