東日本大震災アーカイブ

避難所に給食提供 「温かい」「おいしい」住民に好評 相馬市とシダックス新方式

避難住民の給食を調理する臨時職員ら

 相馬市はレストランカラオケ「シダックス」(本社・東京都)と、避難所住民への食事提供システム「シダックス・そうま方式」を共同開発した。18日から市内6カ所の学校給食施設で調理した朝食、夕食を避難所8カ所の約1200人に提供している。
 市が調理や食材仕入れなどを民間に委託するシステムで、避難所で生活する住民への食事提供は全国初とみられる。市は被災者雇用対策として臨時職員として32人を採用した。
 長期化した避難生活の健康、衛生、栄養面を考え、温かい食事を提供するようにした。給食提供は90日間の予定。昼食は生徒への給食提供のため、仕出し弁当とする。
 17日は向陽中で避難生活を送る200人にバイキングスタイルの給食が行われた。メニューは八宝菜、春巻き、漬物、みそ汁。ご飯は地元の船橋屋製菓が受託した。給食施設で臨時職員がシダックス担当者らの指導を受けた。
 「温かい食事がうれしい。おいしい」と避難者に好評で、立谷秀清市長は「いい食事で感動した」と話している。