津波被害を受けた南相馬市鹿島区の真野小(新井川美千枝校長)に17日、東京都北区の王子五小から支援の学用品が届いた。
大地震の後、真野小の一階部分を津波が襲った。学校周辺の田んぼには大きな漁船も流された。泥まみれになった校舎を懸命に清掃する新井川校長、PTAの活動がテレビで放映され、感動した王子五小の教諭、PTAがカンパした善意。谷口啓子校長、斎藤路子PTA会長らが車で届けた。
支援物資は、電話連絡で必要な物資を聞き、真野小が頼んだ画用紙、毛筆用半紙、習字道具、スケッチブック、マジック、テープ、絵の具セット、救急薬品、マスク、ポットなど。金曜に注文、土曜に業者から届いた物資を、新学期に間に合うように持参した。谷川校長は「顔の見える支援をと、届けることにした」と話した。
真野小はライフラインが被害を受け、校舎の清掃が終わらないため、22日から区内の農村環境改善センター研修室で新年度をスタートさせる。62人で新学期を迎える予定だったが、津波で家を失った児童が多く、市外への避難で36人になった。新井川校長は「避難した児童が福島というだけで差別を受けている話に心を痛めている。のびのびと学校生活が送れるよう配慮してほしい」と避難児童を思いやっている。
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