東日本大震災アーカイブ

被災地の写真、復元し公開 相馬の旧相馬女高で

相馬市の旧相馬女高で復元された写真の中から思い出の一枚を探す市民=8日午前10時5分ごろ

 東日本大震災で、津波被害に遭った相馬市の被災地から見つかった写真や位牌(いはい)などがボランティアの手で復元され、持ち主に返却するための一般公開が8日、市内中村の旧相馬女高で始まった。

 写真などは自衛隊、警察、消防団などによる行方不明者捜索の際に見つかった。市災害ボランティアセンターが専門家のアドバイスを受けて復元した。ボランティアが連日、旧校舎で泥の洗い落とし作業を続けている。

 かご約20箱分の作業を終えたため公開を始めた。仕上がりを待って随時、展示数を増やす。公開は午前10時から午後3時まで。

 自宅を津波で失った市内尾浜の漁業斎藤清美さん(63)は初日、孫らと一緒に訪れた。「ありがたい心遣い」と感謝しながら思い出の一枚を捜していた。

カテゴリー:福島第一原発事故