福島市は市内全域の放射性物質の拡散状況を詳細に把握するため17、20の両日、放射線量の全市一斉測定を実施する。市職員が約3000カ所の放射線量を測り、結果を今月下旬にも公表する。線量が高い地域は結果に基づき対応を検討する。
測定は市職員60人が2人1組で地上1センチ、50センチ、1メートルの高さで実施する。場所は原則として公共施設や広場を想定しているが、各町内会の要望も聞いて選定する。測定器は市が購入した同一メーカー同機種の30台を使う。
結果は各町内会の回覧板で住民に周知するほか、ホームページでの公表も検討する。地域単位で住民に説明する。数値が高い場合は再測定して対策を検討する方針。
放射線量に対する市民の不安が高まっている上、局地的に高濃度の放射線量が計測されていることを考慮し、6日の市災害対策本部会議で全市測定を決めた。
(カテゴリー:福島第一原発事故)