東日本大震災アーカイブ

来年9月まで建て直し 板倉神社、震災で被災、老朽化

建て直されることになった板倉神社

 江戸時代に福島を治めた板倉藩ゆかりの板倉神社は東日本大震災の地震で被災したことを受け、現在の本殿や拝殿が取り壊される。来年9月の例大祭までに新たな本殿などが建てられる見通し。板倉家20代当主の板倉敏和さん(東京都)や神社の責任役員ら関係者が3日までに方針を決めた。
 関係者によると、福島市杉妻町の県庁近くにある板倉神社の本殿と拝殿、社務所、土蔵は老朽化が進行していた。さらに、3月11日に発生した東日本大震災で損傷した。これに伴い、4日に行われる例大祭以降に取り壊される。新たに本殿と拝殿、社務所が建てられる。
 板倉神社は、江戸時代に福島藩主となった板倉重寛が、福島入封の年に江戸板倉氏邸に祭られていた御霊社を福島城本丸に遷座したのが始まりとされる。