東日本大震災アーカイブ

相双の高校生通学補助 来年3月末まで延長 県教委

 県教委は3日までに、震災や原発事故で被害を受けた相双地区の高校生向けの無料バス運行などの通学補助制度を、来年3月末まで延長する方針を固めた。当初9月末を期限としていた。
 延長となる無料バス事業は、南相馬市方面から相馬市の相馬高や相馬東高に設置されたサテライト校に通う生徒を対象に両市間で運行を続けている。また、サテライト校生以外でも相馬市や新地町の県立学校に通学していて、JRの電車が使えなくなった生徒のために電車と同額負担で利用できるバス運行も継続する。
 相双地区の生徒約千人の利用を見込んでいるが、避難先から地元の相双地区に戻る生徒が増え、当初予定より利用は上回る見込み。
 県教委は県内の復興が進む一方で、経済的に支援を必要とする世帯が多い現状を受け、支援事業の延長を決めた。5月に補正予算で計上した約2億8500万円の事業費の枠内で対応する。

カテゴリー:福島第一原発事故