東日本大震災アーカイブ

警戒区域放浪犬猫保護へ

 県と環境省が、東京電力福島第一原発から半径20キロの警戒区域内で、飼い主が分からない放浪中の犬と猫を強制的に捕獲し保護する方針を決めたことが3日、県関係者への取材で分かった。原子力災害特別措置法に基づく緊急事態応急対策で、5日以降に捕獲を始める。
 原発事故を受け、警戒区域からは住民は避難したが、多くのペットが取り残された。7月には政府の原子力災害現地対策本部が放浪ペットを38匹捕獲したものの、その後は捕獲の動きが中断。行政の対応の遅さに批判の声も上がっている。
 県と環境省は、警戒区域内への住民の一時帰宅が9月上旬に一巡するのを機に、保護に乗り出す。

カテゴリー:福島第一原発事故