東日本大震災アーカイブ

年内に建て直し着工へ 福島の板倉神社

歴代藩主をしのぶ板倉さん(中央)

 東日本大震災で被災し、建て直しが決まった福島市の板倉神社は年内に本殿や拝殿が取り壊され、新築の工事が始まる見通しとなった。現在の敷地内で地盤を強化し、本殿と拝殿、社務所を建てる。4日、神社の例大祭に合わせ、関係者が事業概要を確認した。
 関係者によると、総事業費を約6000万円と見込み、来年9月の例大祭までに完成させる。板倉家二十代当主の板倉敏和さん(東京都)は福島民報社の取材に対し、「地域の方々に親しまれてきた神社。立派に再建していただければありがたい」と語った。
 板倉神社は福島藩初代藩主の板倉重昌を祭ったのが始まりとされる。現在の拝殿などは明治13年に建立された。老朽化が進行し、東日本大震災で損傷した。
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 板倉神社の例大祭では、板倉さんらが歴代藩主をしのんだ。藩の関係者でつくる福島板倉温故会、責任役員、総代らが参列した。神事では板倉さんらが玉串をささげた。