東日本大震災アーカイブ

岡田元幹事長ら 南相馬市、飯舘村を訪問

畜産農家を視察する岡田元幹事長ら=10日

 民主党の衆院予算委員会の理事を務める岡田克也元幹事長らは10日、緊急時避難準備区域が解除された南相馬市、計画的避難区域に設定され全村避難した飯舘村を訪れた。岡田元幹事長は「原発の被害は現在進行形。かなりの部分は3次補正に盛り込んでいるが、農業や畜産の復興、風評被害などにしっかり対応したい」と決意を語った。

 岡田元幹事長、若泉征三衆院議員、渡部恒三衆院議員(本県4区)ら10人が訪れ、石原洋三郎衆院議員(本県1区)も同行した。南相馬市では仮設工場・事業所、畜産農家、小学校の除染現場、堤防決壊現場の他、東京電力福島第一原発から20キロライン上で一時立ち入り操業が許可されている大内新興化学工業原町工場を視察した。

 市役所では桜井勝延市長が除染支援、交通インフラ復興、工業団地の整備、堤防の早期復旧などを盛り込んだ輿石東幹事長宛ての緊急要望書を岡田理事に手渡し「除染や安全をアピールできるよう法整備や財源を早急にお願いしたい」と訴えた。県酪農業協同組合の但野忠義組合長は速やかな賠償金支払いなどを求める要望書を手渡した。

 飯舘村では水田除染実証事業、開園が認められている特別養護老人ホームを視察。佐藤長平村議会議長らが山林を含めた1日も早い除染を訴えた。

カテゴリー:福島第一原発事故