東日本大震災アーカイブ

本格除染始まる 川俣の山木屋坂下政府モデル地区

計画的避難区域の川俣町山木屋字坂下地区で始まった除染作業

 政府の除染モデル地区になっている計画的避難区域の川俣町山木屋字坂下地区で7日、本格的な除染作業が始まった。
 11月から続けてきたモニタリング調査の結果をもとに、防護服に身を包んだ大成建設共同企業体の作業員ら約110人が森林の下草刈りや落ち葉かきを行った。住民立ち会いの下、屋内の空間放射線量も測定し、平均で地上1センチが毎時約1マイクロシーベルト、地上1メートルが毎時約1・5マイクロシーベルトだった。屋外の線量は地上1メートルで2~4マイクロシーベルト程度だった。今後は森林の枝打ち、住宅の雨どい清掃や壁面洗浄、田畑の表土剥ぎなどを実施し、年内に作業を終了する。除染後の空間放射線量は屋外で毎時1・3マイクロシーベルト以下になる見通し。
 山木屋地区内の国有林に設置する汚染廃棄物の仮置き場は20日ごろから設置作業に取りかかり、早ければ年内に完成するという。

カテゴリー:福島第一原発事故