県は7日、放射線量が局地的に高い福島市大波地区で「面的除染モデル事業」を始めた。大波字滝ノ入など約10ヘクタールが対象で、民家、農地、山林、道路などを総合的に除染し、効果を検証する。
初日は県から委託を受けた民間業者の作業員45人が集会所の屋根を高圧洗浄機で洗い流したほか、未耕作地の除草、表土の剥ぎ取りなどを行った。
作業は来年1月中旬まで続き、県は市町村が広範囲の除染を進める際の手引書を作成する予定。
県によると、事前に除染範囲内の4千地点で測定した環境放射線量は、草地や地面、アスファルトなどで毎時1・0~1・8マイクロシーベルトだった。
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