目の不自由な人が放射線量を把握できるようにと、県盲人協会と大玉村のステンレス加工・照明器具製造メーカー三和製作所は9日、音声機能付き線量計「しゃべる線量計」を開発したと発表した。平成24年1月に販売を始める。
三和製作所が製作した線量計「ガイガーFUKUSHIMA」に音声機能を追加した。空間線量を毎時0.04から約440マイクロシーベルトまで計測可能。数値を音声で読み上げ、確認したい場合は、ボタンを押すと、再び聞くことができる。点字の取扱説明書も付く。
これまでの線量計は数値を画面で確認する機器が多く、会員から音声で確認できる線量計を求める声が多く寄せられていた。同社の協力を得て、音声ダイヤルの位置やスピーカーの大きさ、聞きやすい音の種類など試作を重ねた。
阿曽幸夫県盲人協会長は「今まで外出先の放射線量が分からなかった。今後は自分で確認できるので、視覚障害者の健康管理に役立てたい」と話している。
価格は5万円(税込み)。購入予約、資料請求は来年1月5日から受け付ける。問い合わせは県盲人協会 電話024(535)5275へ。
(カテゴリー:福島第一原発事故)