双葉町議会は6日、町役場機能を置いている埼玉県加須市で全員協議会を開き、双葉郡内への汚染廃棄物の中間貯蔵施設建設の検討を始めた双葉地方電源地域政策協議会について、「各町村間で議論もしていないのに、中間貯蔵施設の話を政策協議会の場に出すのはおかしい」などとして、今後の協議会への出席を見合わせることを決めた。町も議会に対し協議会に出席しない意思を伝えた。
町議会によると、全員協議会では昨年12月28日、今月5日の政策協議会の内容が報告された。議員からは「町村や郡内で議論をしていない内容を、国や県と話すのはおかしい」「政策協議会は地域振興やエネルギー政策の議論を事業としている。中間貯蔵施設について議論すべきでない」「賠償や生活保障が実現されていない中、中間貯蔵施設の議論をする段階ではない」などの異論が出た。
ただ、双葉地方町村会や双葉地方広域市町村圏組合の会議で、中間貯蔵施設について議論する場合には出席するという。
佐々木清一議長は福島民報社の取材に対し「なぜ政策協議会で議論しているのか分からない。会議に出席しても、われわれが知らない話を進めていると感じている。まずは双葉郡でしっかりと議論すべきだ」としている。
中間貯蔵施設をめぐっては、既に井戸川克隆双葉町長が町内への設置に反対する意思を明らかにしている。
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