東日本大震災アーカイブ

東京・立川に福島応援館

初日から地元住民でにぎわう福島応援館の店内

 県産品の販売促進と風評被害払拭(ふっしょく)を目指す情報発信拠点「福島応援館」が2日、東京都立川市にオープンした。地元の西立商店街振興組合が開設し、本県の異業種グループ「福の鳥プロジェクト」が運営に協力している。
 振興組合の被災地支援事業の一環で、都の空き店舗活用助成金を受けて、商店街の一角に応援館を設けた。県産品の販路拡大のほか、放射能に対する正しい知識の啓発や東京に避難している県民の憩いの場も目指す。
 店舗はJR西立川駅から徒歩3分と恵まれた場所にある。9坪ほどの店内には野菜、菓子、ラーメン、川俣シャモ、会津木綿柄ノート、地ビール、牛乳味噌(みそ)鍋の素などが並び、県内の観光パンフレットも用意している。
 都の助成事業の都合で設置は3月末までだが、状況に応じて期間延長を検討する。
 振興組合の坂村宗紀理事長は「震災の教訓を忘れないためにも、市民と共に福島を応援していきたい」と話している。福の鳥プロジェクトの古川幸治代表は「本県の素晴らしさを発信し、応援の輪を広げられるよう頑張る」と力を込めている。
 2日は店舗前でオープニングセレモニーを催した。坂村理事長と古川代表があいさつし、岩城光英、金子恵美両参院議員(ともに本県選挙区)、清水庄平立川市長らが祝辞を述べた。続いて鏡開きで開店を祝った。店内では野菜の特売や牛乳味噌鍋の試食を行い、多くの市民でにぎわった。