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今を生きる 命の輝き「母と子」描く 本当に大切なものとは 「里山がっこう」で作品展示

「母と子」シリーズを手にする渡辺さん

■霊山の画家 渡辺智教さん
 伊達市霊山町の画家渡辺智教さん(37)は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の後、「母と子」をテーマにした絵画の制作を始めた。愛くるしい子どもを抱く母親の安らかな表情...。「震災で生活が一変したが、本当に大切なものは何かを考えるきっかけにもなった」と渡辺さん。3月31日まで同町大石の「りょうぜん里山がっこう」で作品を披露している。
 渡辺さんは浪人や休学などを繰り返し、東京の大学を卒業。都内で就職し、絵画教室に通うなどして1年ほど過ごした。その後、地元に戻り、霊山こどもの村などに勤務していた。
 被災後、渡辺さんは放射能から地元を守るために活動する人や、わが子のために奔走する母親らの姿を目にし、本当に大切なものは何かと考えるようになった。
 そんな中で描き始めたのが「母と子」の姿だった。木の板にオイルパステルを使って直接描く技法で、親子の絆、命の輝き、鎮魂の思いなどを込めながら作品を仕上げた。その後もシリーズとして制作を続け、画家として生きていくことを決意した。
 横浜市で1月に開かれた原発や放射能から子どもを守る大会で、里山がっこうの関係者と知り合い、同施設で作品展を開くことになった。会場には「母と子」のシリーズをはじめ動物、自然などを描いたやさしいタッチの作品約20点が並んでいる。
 期間中は週3回、サロンカフェ「ほわほわ」も催し、絵を見たり、絵を描いたりしながら日々の生活などについて語り合う場も提供。渡辺さんは「絵を通じて何か役に立てることができればうれしい」と話している。
 問い合わせは里山がっこう 電話024(587)1032へ。

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