東日本大震災アーカイブ

首長、難しい判断 国、県と協議開始へ 双葉郡8町村

 政府から中間貯蔵施設の設置を要請された双葉郡八町村。国との意見交換会が急きょ中止になるなど混乱が続くが、10日に国と県と、双葉郡八町村との協議の場が設けられ、話し合いが始まる見通しだ。ただ、30年の長期に及ぶ施設だけに各首長は難しい判断を迫られる。

 意見交換会を中止した町村会長の井戸川克隆双葉町長は「子々孫々までの問題。中間貯蔵施設だけ検討するのはどうか」と語る。2月16日の衆院予算委員会で細野豪志環境相兼原発事故担当相は最終処分場の県外設置の法制化を検討するとしたが、まだ中間貯蔵施設が最終処分場にならないという確約はない。

 「中間貯蔵施設の受け入れに賛成じゃないが、除染が進まなくなる」。ある首長は国の「期限ありき」の進め方に疑問を感じながらも、多くの市町村で仮置き場の設置が難航している現状を指摘する。

 避難区域が解除された場所、しばらく帰還が困難な場所−。各町村の置かれた立場も異なる。古里を思う住民の意見も聞かなければならない。双葉郡として一つの結論を導くのは容易ではない。

 環境省は中間貯蔵施設について、避難区域見直し後の「帰還困難区域」などへの設置を検討している。平成24年度中の候補地選定、27年1月の供用開始を目指しているが、協議が進まなければ工程は大きく遅れる可能性がある。