福島県によると、県内で発生、または住宅の全壊や半壊などで今後発生すると見込まれるがれきの量は1月30日現在で、437万9千トンとなっている。このうち仮置き場に搬入されたのは166万8千トン。残る271万1千トンが手つかずの計算となる。
仮置き場に運ばれた166万8千トンのうち、焼却処分されたり再利用されたのは47万7千トンで、3割程度。7割の119万1千トンは処分が進んでいない。
一方、県内に仮置きされている下水汚泥は2月17日現在、溶融スラグも含めて3万1千トンに上っている。
内訳は県北浄化センター(国見)が1万665トン、県中浄化センター(郡山)が1万442トン、あだたら清流センター(二本松)が932トン、大滝根水環境センター(田村)が175トン。市町村の下水処理施設には8786トンが仮置きされている。
環境省は一キロ当たり8000ベクレル以下を下水汚泥の埋め立て基準としており、県は基準以下の下水汚泥の処分に向け最終処分場などと交渉を続けているが、住民の理解が得られず、処分はほとんど進んでいないのが実情だ。
(カテゴリー:震災から1年)