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放射線 放射性物質 Q&A 「放射能」「放射性物質」の違いは

 「放射能」「放射線」「放射性物質」など、さまざまな言葉が毎日のように新聞記事の中で使われています。何となくは分かるのですが、それぞれにどのような性質があるのかなどをあらためて教えてください。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻) 高村昇さん

■放射線出す「放射性物質」 放射能はエネルギー表す

 放射性ヨウ素や放射性セシウムのように、放射線を出す物質のことを「放射性物質」といい、この放射性物質が持つ放射線を出すエネルギーを表すのが「放射能」です。
 放射能の単位はベクレル(Bq)です。食品中の放射能の基準値を表す際、「ベクレル/キログラム」という単位が使われていますが、食品1キログラム当たり、どのくらい放射能が含まれているかを示しています。
 放射性物質から出る放射線には、アルファ線、ベータ線のような小さな粒子のほか、ガンマ線やエックス線のように波形を持つものがありますが、この放射線が人体に影響を表す単位がシーベルト(Sv)です。1ミリシーベルト、1マイクロシーベルトはそれぞれ1シーベルトの1000分の1、100万分の1になります。自然界に存在している天然の放射性物質でも、人工的に作られた放射性物質でも、そこから出る放射線の種類は同じです。原発事故で飛散したような人工的な放射性物質だからといって特別な放射線を出すわけではありません。
 一方、放射線は種類によって透過する力が異なります。例えばアルファ線は紙一枚で止める(遮蔽=しゃへい=する)ことができますが、ベータ線は紙で駄目で、薄いアルミニウムでは止められます。
 病院でエックス線検査を受ける際、医師や放射線技師が鉛の入ったエプロンを着けているのを見たことがあると思いますが、エックス線を鉛によって遮蔽し、放射線被ばくを最低限に抑える目的で着用しています。

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

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