東日本大震災アーカイブ

資材再利用状況調査へ 原発事故時、ホウレンソウ問題で

農業用保温資材の全県調査の概要が示された説明会

 福島市の農家が生産したホウレンソウから食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、県は今月から県内全農家を対象に、昨年の東京電力福島第一原発事故発生時に使用していた農業用保温資材の再利用状況を調べる。今回のケースが原発事故発生時に畑で使っていたビニール資材でホウレンソウを保温したことで、放射性物質が検出されたとみられるため、再発を防ぐ。
 農産物直売所やJA、市町村、市場などを通じて生産者にチラシを配布し、原発事故時に使っていた農業用の保温資材の利用・保管状況を記入してもらう。資材を再利用した生産者には農産物の出荷自粛や資材の一時保管を要請する。チラシは約15万枚用意し、近日中に配布を始め、5月の早い時期に回収して結果をまとめる。
 資材の調査は17日、郡山市総合地方卸売市場で開かれたホウレンソウ放射線モニタリング調査結果説明会で示された。県の主催で市町村やJAの関係者120人が出席。放射性物質が野菜に付着する恐れがあるため、原発事故発生時に使用していたビニールなどの農業用資材は再利用しないことを確認した。