東日本大震災アーカイブ

復興カリキュラム導入 いわき明星大外部講師招き人材育成

 いわき市のいわき明星大は今年度、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの古里復興を担う人材育成を目指す「震災復興カリキュラム」を導入した。同大の教授陣をはじめ復興再生の最前線で活動する楢葉町やいわき市、ハワイアンズ、アクアマリンなどから外部講師を招き現場の声や現状を学生に伝える。9日に公開講座を始める。同大は聴講を呼び掛けている。
 カリキュラムは「災害からの復興」が共通テーマで、1年生が対象。全15回受講すると前期2単位を取得できる。今年度は30人が受講している。
 公開講座は7月末までの水・土曜日に同大AV講義室で開く。聴講無料。一講座90分で水曜日は午後4時20分、土曜日は午後1時に始まる。
 公開講座初日の9日は原発事故で避難生活が続く楢葉町の猪狩克栄企画課長が「復興における行政の役割」と題して講演する。
 問い合わせは同大教務グループ 電話0246(29)7116へ。公開講座の日程と講師は次の通り。
 ▽9日(水)=楢葉町企画課長・猪狩克栄▽16日(水)=いわき市行政経営課主任主査兼行政経営係長・木田努▽23日(水)=なこそ復興プロジェクト・井上典恵▽30日(水)=いわき明星大科学技術学科教授・東之弘▽6月13日(水)=いわき明星大科学技術学科教授・佐藤健二▽23日(土)=常磐興産取締役企画室長・坂本征夫▽30日(土)=東京大大学院「フクシマ」論著者・開沼博▽7月7日(土)=関西大社会安全学部准教授・菅磨志保▽11日(水)=明星大経済学部教授・関満博▽21日(土)=アクアマリンふくしま館長・安部義隆