東日本大震災アーカイブ

いわきの園児に絵本とクッキー アラブ大使夫人の会

アラブクッキーを頬張る園児

 駐日アラブ大使夫人の会は10日、東日本大震災の津波で被災したいわき市の久之浜第一幼稚園の園児が通う同市の平第一幼稚園を訪れ、園児に絵本とクッキーを贈った。4月8日に東京で開催したアラブ・チャリティー・バザーの収益の一部。同会は東京電力福島第一原発事故の影響で県内の子どもが外で思うように遊べないと知り、被災園児ら約270人が通う同園を訪れた。
 贈呈式ではモロッコ、パレスチナ、クウェート、サウジアラビア、スーダンの各国大使夫人5人が絵本18冊と手作りのアラブクッキーを園児に手渡した。園児の代表が「たくさんの贈り物をありがとうございます」と声をそろえて感謝を述べた。
 同会は福島、岩手、宮城の3県で計6つの幼稚園に絵本を寄贈した。アルール・唱子会長(モロッコ)は「絵本で子どもたちに大きな夢を与えられれば」と話した。