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今を生きる 来月13日、古里で熱戦 65回の伝統、思い特別 川内「盆野球」に向け準備

8月13日の大会本番に向け実行委員と最終確認する遠藤さん(右から3人目)

■村体協野球部長遠藤和之さん 49
 川内村の真夏の名物行事として今年65回目を迎える夏季野球大会「盆野球」は8月13日、村総合グラウンドで開かれる。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故のため昨年は郡山市で開催し"伝統の灯"を守った。今年は5チームと参加は少ないが、村体協野球部長の遠藤和之さん(49)は「野球と古里を愛した先人の志を継承したい。そして野球を思いっ切り楽しみたい」と話す。
 大会に向けた実行委員会は18日夜、村コミュニティセンターで開かれた。遠藤さんや参加チームでつくる実行委員が出席し、運営方法や表彰選手選出、審判、食事の準備などを最終確認した。例年参加している中学生チームは単独出場を断念することが報告された。トーナメント戦による組み合わせの抽選を行った。
 席上、野球を通じた村復興を後押しするため、大会スローガンを昨年と同じ「野球で見せましょう 川内の底力を!」と決めた。
 大会は村、村体協の主催、村教委の主管、村行政区長会、福島民報社などの後援。試合開始は午前8時半で小雨決行、雨天中止とした。出場チームは「林・原」「7区」「ATAGO」「4区」「1区」。出場登録は大会当日まで可能。
 平成17年から野球部長を務める遠藤さんは「昔選手として活躍した先輩たちが観戦に訪れ、げきを飛ばす。復興に向け元気が必要な今だからこそ例年以上に全員が心と気持ちを一つにプレーしてほしい」と2年ぶりの村内開催に張り切っている。
 盆野球は新しい村づくりと子どもたちの健全育成を目的に昭和23年から毎年開かれている。行政区、同級生、職場、中学生など思い思いに気の合う仲間が一つになり栄光の優勝旗を争う。名誉村民の詩人草野心平さんが始球式を行ったこともある。昨年は郡山市の開成山野球場を舞台に6チームが参加した。

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