福島市の福島とうろう流し花火大会は17日、県庁南東側の阿武隈川河畔で開かれた。昨年に引き続き、東京電力福島第一原発事故による放射性物質の影響を考慮して灯籠を川に流さず、川岸に約6000個を並べて鎮魂の祈りをささげた。復興への願いを込め、灯籠で「きぼう」の文字もかたどった。福島とうろう流し発興会の主催、福島青年会議所の共催。先祖の霊と共に、東日本大震災の犠牲者の霊も慰めた。
市内南沢又の菅原信嬉さん(70)、恵美子さん(64)夫妻は「福島はまだ大変な状況だが、灯籠の文字のように、多くの人が希望を持って生きていければ」と願っていた。 花火は約3500発が打ち上げられ、夜空を鮮やかに彩った。
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