東日本大震災アーカイブ

原発被害地域の将来像は  石川で造園、建築、都市デザイン専攻学生がワークショップ

石川町の将来像を探る学生(左)

 造園、建築、都市デザインを専攻する学生が集い地域の将来像を探る「学生デザインワークショップサマースタジオ2012」は17日、福島県石川町で開幕した。19日まで。
 日本造園学会関東支部の主催、町の共催で、県内では初開催となる。東京電力福島第一原発事故の被害を受けた土地と向き合うことがテーマで、比較的放射線量の低い石川町が浜通り復興の拠点となるとして対象とした。県内外の大学生ら約70人が参加した。
 初日は平安時代編さんの文書に記載され、少なくとも1000年の歴史があるとされる町内外の複数の集落を調査し、土地利用や歴史、産業、現在の課題などを調べた。18日も引き続き町内を調べ、東日本大震災後に石川町で避難生活を送る浜通り出身者と懇談する。
 19日は午後1時から、石川共同福祉施設で調査内容を示す発表会を開く。太平洋戦争中に町内で行われたウラン鉱石採掘作業を研究している学法石川高考古学部の生徒も研究成果を披露する。一般町民も聴講できる。