国会東京電力福島原発事故調査委員会(国会事故調)の黒川清委員長は28日、福島県二本松市市民会館で講演した。被災住民へ政府の適切な対応を促し、原子力政策に関する独立調査委員会を国会に設ける事故調の提言実現に向け、国民の強い意志を示す必要があるなどと説いた。
講演会は二本松市出身の朝河貫一博士を尊敬し、事故調の報告書に著書を引用した黒川氏から調査の過程や議論を聴こうと二本松市が催した。黒川氏は、朝河博士が日露戦争後に国際社会で「変われなかった日本」に発した警告を挙げ、原子力政策でも国内外の信頼を取り戻す変化を迫られていると強調した。
(カテゴリー:福島第一原発事故)