福島県は27日、平成24年産米の全袋検査で、いわき市旧山田村の農家が生産したこがねもちの玄米一袋(1袋30キロ)から、食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える140ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。県は同日、市に同地域でのコメの出荷自粛を要請した。
県によると、基準値を超えたコメは市場に流通していない。
政府は近く、原子力災害対策特別措置法に基づき、同地区のコメの出荷制限を県に指示する。今後、出荷するためには、県と市が同地域全域の作付面積や収穫量、全袋検査の実施計画などを盛り込んだ管理計画を策定することが条件となる。
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