大学野球強豪の早稲田大野球部は8、9の両日、県内の3高校を訪ね、地元地区の高校球児と交流している。
東日本大震災の復興支援ボランティアとして、福島県高野連、早大校友会県支部などの協力を得て初めて福島県入りした。岡村猛監督、浪江町出身の横山貴明投手(21)=スポーツ科学部3年、聖光学院高卒=ら15人が来訪している。
初日の相馬東では相双地区の6校の野球部員約70人と触れ合った。ポジションごとに分かれて早大生が高校生に基礎技術を指導したり、室内で一緒に筋力トレーニングに取り組んだりした。9日には安積、磐城をそれぞれ訪れ、地元球児と交流する。
横山投手は震災後初めての浜通り訪問。沿岸部の津波被災地も視察し、「復興はまだ道半ばだと感じた」と述べた。
春季は故障が続き、秋季からようやく復調できたという。地元の"後輩"と接して「元気をもらえた」と刺激を受けた様子。「目標はプロ。福島の人が頑張っている姿を発信し続けられるよう、活躍が注目される選手になりたい」と、大学最後のシーズンに向けて意欲を燃やした。
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