7日午前1時40分ごろ、川内村上川内字瀬耳上、除染作業員用宿舎の入る建物から出火し、木造一部2階建て約950平方メートルを全焼した。宿泊していた新潟市の作業員3人が2階から飛び降り、男性(43)と少年(16)の2人が骨折などの重傷、別の男性(36)が軽傷を負った。
双葉署は建物の西側1階にあった倉庫内が激しく燃えていることから、倉庫が火元とみて出火原因を調べている。倉庫は宿舎として使われていなかった。
同署によると、除染作業員や村内の一般建築の作業員合わせて7人が泊まっており、負傷した3人を除く4人は逃げて無事だった。
富岡消防署川内出張所によると、火元とみられる倉庫には、みそなどが保管されていたという。
焼失した建物は10年ほど前まで縫製工場だったが、約1年前に除染作業員の宿舎として一部が活用されていた。近所に住む女性は「火災に気付いた後、2回ほど爆発音を聞いた」と火災の様子を振り返った。
(カテゴリー:福島第一原発事故)