東日本大震災アーカイブ

高校生への精神的賠償 支払い来月末まで延長 旧緊急時避難準備区域

 東京電力は4日、福島第一原発事故による旧緊急時避難準備区域の高校生への精神的損害賠償について、昨年8月末までとしていた支払い対象期間を、今年3月末まで延長すると発表した。同日から請求書の発送を開始した。
 対象は旧緊急時避難準備区域に指定されていた福島県南相馬、田村、川内、広野の4市町村に住み、昨年9月1日時点で高校などに在学していた15歳から18歳までの子ども約1500人。賠償総額は同年9月1日時点で中学生以下だった子ども約7千人と合わせて約30億円と見込んでいる。
 避難に伴う学校生活への支障などに対する賠償で、一人当たり月5万円、7カ月分で35万円。東電は昨年7月、中学生以下の子どもに限り、今年3月末までを賠償の対象期間にしたが、高校生も対象に含むよう住民から要請されていた。