東日本大震災アーカイブ

県警オリジナル曲完成 音楽隊の横田さんが作詞・作曲

県警オリジナルソング「仲間とともに」を作った横田さん

 安全安心 平和守り 支え助け合い 仲間とともに 福島県警察官-。
 県警音楽隊の横田望さん(28)は音楽を通じて警察の活動を広く県民に理解してもらおうとオリジナルソング「仲間とともに」を作詞・作曲した。
 警察のイメージを明るくするとともに、東日本大震災と東京電力第一原発事故で被災した県民を勇気づけようと約2カ月間かけて完成させた。歌詞付きの吹奏楽曲で、雄大なファンファーレで幕を開け、軽快なリズムで次々に場面が展開する躍動感に満ちた仕上がりになった。
 曲のタイトルには「県民と警察が一丸となり復興へ向けて歩んでゆこう」という横田さんの思いが込められている。歌詞にはパトロールや捜査など警察の活動内容が登場する。横田さんは「子どもからお年寄りまでが口ずさむ歌になってほしい」と考え、親しみやすい歌詞にしたという。
 南相馬市で昨年10月末に開かれた演奏会で県警音楽隊員らによって初めて披露された。横田さんによると、訪れた県民からは「演奏を聴いて元気が出た。警察が身近に感じられた」などの感想が寄せられたという。
 今後、県警音楽隊は小、中学校などでの派遣演奏会で披露する予定。「県民と警察を結ぶ懸け橋になれれば」。横田さんは今日も業務と音楽活動に励んでいる。