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今を生きる 壁新聞で「福島」発信 名所や感謝、全国に届ける 観光地、公共施設への掲示 児童が電話し依頼

壁新聞を制作した芳賀小の5年生児童

■郡山の芳賀小5年生
 福島は元気だと伝えたい-。郡山市の芳賀小の5年生は本県の「今」を全国に知ってもらおうと一人一人がB4判の壁新聞を作り、本県以外の46都道府県の観光地や公共施設に届けた。5年生全員で手分けして約100枚を制作した。県内の観光名所や校内行事を絵や写真入りで紹介している。
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興を支援してくれている県外の人に、感謝の気持ちを伝えようと昨年4月から作り始めた。児童は昨年の夏休みに水族館や温泉、伝統的な建造物などの県内の観光地を訪れ、見どころなどを調査。児童全員で訪れた三春町の滝桜や昨年5月に開いた運動会、県外への感謝のメッセージなども盛り込み、昨年12月に個性あふれる新聞を完成させた。下郷町の大内宿を取材した児童は「県外の人に実際に来てもらえるよう、観光地の季節ごとの催しを記事に取り入れた」という。
 児童は完成した新聞を全国に広めようと、分担して各都道府県の観光名所や公共施設などに電話し掲示を依頼した。東京スカイツリーへの掲示も決まった。新聞が掲示され、同校には全国から便りが次々に届いている。「震災で心に傷を負った子どもたちが元気に、前向きに過ごしていることに感動した。福島の景色を実際に見てみたい」
 一生懸命新聞を作った手塚未唯さん(11)は「掲示を依頼するのが一番難しかったが、県外の人に『気持ち』は伝わったと思う」と充実した表情を浮かべている。

カテゴリー:連載・今を生きる

県外の人に感謝の気持ちを伝えようと工夫を凝らした新聞

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