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放射線 放射性物質 Q&A 「ベクレル」具体的意味は

 東京電力福島第一原発事故発生後によく使うようになった「ベクレル」という言葉が、放射能の単位であることは分かるのですが、具体的にはどのような意味があるのでしょうか。詳しく説明してください。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻) 高村昇さん

■1秒間に放射性物質が崩壊し放射線を出す値

 ベクレルという単位の定義は「1秒間に放射性物質がどのくらい崩壊して放射線を出しているか」ということです。例えば1秒間に100個の放射性物質が崩壊して放射線を出している場合、放射能は100ベクレルということになります。
 よく聞かれる「半減期(物理学的半減期)」という言葉は、放射能が半分になるまでにかかる時間のことですので、例えば100ベクレルの「セシウム137」があるとして、それが50ベクレルになるまでの時間(約30年)が半減期となります。
 ベクレルは、原子レベルでの現象を単位としているため、一般的に非常に値が大きくなりがちです。例えば「テラベクレル」の「テラ」は「10の12乗」という意味がありますので「1テラベクレル」は「10の12乗ベクレル」、つまり「1兆ベクレル」ということになります。同様に「ギガベクレル」の「ギガ」は、「10の9乗」という意味がありますので、「1ギガベクレル」というのは「10の9乗ベクレル」、つまり「10億ベクレル」ということです。
 一方、放射性物質から出された放射線によって、人体に与える影響を見る場合には、ベクレルでは評価できません。同じ量の放射性物質であっても、人体からどれくらいの距離があるか、あるいは放射線の種類によっても人体に対する影響は異なるからです。このため、放射線被ばくによる影響を見る場合には、「シーベルト」という別の単位を用いるのです。

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