県社会福祉事業団は東日本大震災の被害と発生当時の様子、復旧状況をまとめた冊子「大震災を忘れない 3・11東日本大震災の記録」を作成した。
災害発生から2年がたったことから、当時の関係者の記憶を記録にとどめ、今後の防災に生かすのが目的。救護施設県浪江ひまわり荘など、同事業団が運営する福祉施設ごとに震災の被害をまとめたほか、職員の体験記と利用者の声を収録した。
特に浪江町にあった浪江ひまわり荘は100人を超す利用者と職員が南相馬市を経由して西郷村の総合福祉施設太陽の国まで避難、現在も太陽の国敷地内に仮設の施設で利用者が生活を送っている。職員の体験記からは当時の混乱と、避難に向けた職員の必死な様子が生々しく伝わってくる。
A4判、51ページ。問い合わせは県社会福祉事業団 電話0248(25)3020へ。
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