東日本大震災アーカイブ

「来てくれてありがとう」 県内小・中校で入学式

児童を代表して教科書を受ける新1年生の渡辺さくらさん(中央)=葛尾小

 県内の公立小・中学校の入学式は8日、県内で一斉に行われ、児童生徒が新たな学校生活をスタートさせた。
 東京電力福島第一原発事故後に休校していた葛尾村の葛尾小と葛尾中は三春町の旧要田中で、ほぼ2年ぶりに再開した。小中学校合同の開校式と入学式が行われた。小学校は1年生1人を含む14人、中学校は1年生3人を含む5人が在籍する。
 開校式で松本允秀村長が「学校再開は復興や帰還への大きな希望のともしびとなる」と式辞。葛尾小の和田安吉校長が「来てくれてありがとう。喜びも苦労も全員で分かち合おう」とあいさつした。たった1人の新入児童、渡辺さくらさん(6つ)に教科書が贈られた。
 同日、県立高は46校で入学式が行われた。9日は41校で行われる。