東日本大震災アーカイブ

今を生きる 桜手入れで お礼 岳温泉 19日のまつり前に

高所作業車で桜の手入れをする蒲生会長(右)、小黒町議

■二本松の仮設住宅などで生活 浪江桜の会
 浪江桜の会は7日、高所作業車を使い、避難先だった二本松市の岳温泉周辺の桜の木を手入れした。19日から岳温泉で開かれる桜まつりを前に、恩返しの意味を込め作業した。
 市内には浪江町民が避難している仮設住宅が多い。お世話になっているお礼に手入れの仕方などを伝えようと昨年に続き企画した。
 蒲生秀夫会長や小黒敬三町議らと、岳温泉観光協会の約10人が参加した。蒲生会長が所有する高所作業車を使い、桜を手入れした。
 大雨の中、チェーンソーやのこぎりを使い、てんぐ巣病にかかった部分を切った。切り口には、ろうを塗り水にぬれて腐らないように保護した。岳温泉観光協会員が落ちた枝を拾い集めた。蒲生会長らは「弱った桜を見ると放っておけない。今後も手入れなどを教えていきたい」と話した。

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