仮設住宅などの男性の引きこもりを防ごうと南相馬市で始まった木工教室の参加者による初作品のテーブル5卓が9日、小高区役所に配置された。区役所にカフェを設ける地元のNPOが市民を迎える調度品として使用する。木工教室を主催する市立総合病院在宅診療部と全建総連原町は、引きこもりを1人でも減らすため新教室設置も検討している。
教室は、同病院の鈴木良平医師をリーダーにHOHP(ホープ=引きこもり・お父さん・引き寄せ・プロジェクト)と題して、今年1月に始まった。仮設住宅などに住む33歳から80歳までの男性5人、女性3人が毎週日曜日に集い、9回の教室で作り上げた。全建総連原町の役員が指導した。
9日、区役所で行われたお披露目では鈴木医師が「手作業もせず、男性が孤独でいることは非常に危険。プロの指導のおかげで素晴らしいテーブルができた。参加者にとっても役に立てる喜びが得られる」とあいさつ。」と話した。
カフェはNPO法人ほっと悠が運営する。平日の午前11時から午後2時半まで弁当やコーヒーを販売し、市民の憩いの場を提供する。
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