東日本大震災アーカイブ

クレーン先端部折れる 第一原発3号機 けが人、周囲被害はなし

 東京電力は5日、福島第一原発3号機のがれき撤去用の大型クレーンの中央部から折れ曲がり、先端の一部が作業用足場に落下したと発表した。
 けが人や周囲への被害はなかったが、近くには使用済み燃料の冷却設備などがあり、管理態勢があらためて問われそうだ。
 東電によると、クレーンは長さ54メートルの主マストの先にある、長さ48メートルの「ジブ」と呼ばれる部分が倒れた。作業員が午前8時半ごろ監視モニターでクレーン先端部が倒れるのを確認。主マストとジブの接合部分には亀裂が見つかった。
 クレーンは3号機原子炉建屋の西側にあり、現場では作業をしていなかった。今月2日に使用したが、異常はなかったという。