震災の津波で住宅地が被害を受けた県内では、防災集団移転促進事業や防潮堤の整備が進められている。
いわき、相馬、南相馬、楢葉、新地の5市町は土地を市町が買い上げ、住民を津波の際にも安全な高台に移転させる防災集団移転促進事業を計画している。富岡、浪江両町は検討段階だ。
8月1日現在、5市町の計44地区が60地区への移転を認められており、計画移転戸数は計約1270戸となっている。8月20日には新地町が同町駒ケ嶺字ソリ畑に新設した富倉団地の造成工事が完了。宅地引き渡し式が行われた。いわき、相馬両市では、区画整理事業、既存団地を活用した宅地分譲が既に始まっている。
県内では震災の津波で約70キロの海岸線の堤防が被災した。県は堤防のかさ上げを含む復旧事業を進めている。7月末現在、工事に着手したのは65地区のうち、7地区にとどまっている。
(カテゴリー:震災から2年6カ月)