原発事故を契機に、自然の力を生かして発電する再生可能エネルギーの実用化に向けた動きが県内で活発化している。
広野・楢葉町沖の太平洋で、洋上風力発電の実証研究がスタートした。11の企業や大学による連携事業で、10月ごろには発電が始まる見通しだ。本県沖が「適地」と判断されれば、本格的な発電施設が整備される。県は巨大な風車の部品生産、組み立てなどの関連産業の集積を目指す。
来年4月には、産業技術総合研究所(産総研)福島再生可能エネルギー研究開発拠点が郡山市に開所する。県と関係自治体、大学などは、産総研と連携して産業振興策を練る「産総研福島拠点連携推進委員会」を発足させた。新たな産業集積、技術開発などを通じて地域経済の活性化を進める。
(カテゴリー:震災から2年6カ月)