東日本大震災アーカイブ

東日本大震災からきょう2年6カ月

 東日本大震災の発生から11日で2年6カ月を迎える。大津波による壊滅的な被害と東京電力福島第一原発事故により、今なお県民14万6804人(10日、県まとめ)が県内外で避難生活を強いられている。
 避難者数は1年前に比べ約1万3千人減った。県内避難者が9万4411人(5日現在)、避難先不明の人を含む県外避難者が5万2393人(8月12日現在)。県外避難者は平成24年3月の6万2831人をピークに減少傾向にある。県は除染が始まったことや、避難の長期化で経済的負担が増していることが背景にあるとみている。
 県内に設置されている仮設住宅の建設戸数は8月29日現在、1万6800戸で、3万338人が入居している。入居者は1年前より2千人以上少なくなった。自宅を購入したり、比較的広い賃貸住宅に移る避難者が増えたとみられる。
 避難生活が長引き、体調悪化や精神的な苦痛などによる震災と原発事故の関連死も増えている。これまでに県内で認定されたのは1459人で、震災による全体の死者3279人の4割以上を占めている。
 11日は各地で追悼関連行事が催される。南相馬市原町区の銘醸館では、滋賀県の日本画家と陶芸家の夫妻が地元の協力を受け、2064本の鎮魂の灯籠をともす。午後4時から同6時半まで。
 県警は11日、警察官約570人が県内の海岸線全域で行方不明者の大規模な捜索活動を実施する。